パリ燃ゆ〈2〉 (1983年)本ダウンロードepub
パリ燃ゆ〈2〉 (1983年)
本, 大仏 次郎
パリ燃ゆ〈2〉 (1983年) は 大仏 次郎 によって作成されました 各コピー0で販売されました. Le livre publié par 朝日新聞社 (1983/02). Il contient 301ページ pages et classé dans le genre genre. Ce livre a une bonne réponse du lecteur, il a la cote 4.5 des lecteurs 1. Inscrivez-vous maintenant pour accéder à des milliers de livres disponibles pour téléchargement gratuit. L'inscription était gratuite.
平均的な顧客フィードバック : 4.5 5つ星のうち(1人の読者)
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自称・遅読読者の「パリ燃ゆ」日記、ようやっと第二巻です。果たして読破できるのだろうか(苦笑)。クーデターに成功し、皇帝の座に返り咲くも、プロシアの宰相ビスマルクの策略にまんまと掛かり、開戦してしまったナポレオン三世。「パリ燃ゆ」第二巻では、ナポレオン三世の失脚、そして残されたフランスの政治家、市民たちの、プロシアとの攻防を巡る権謀術数が交錯する。パリ・コミューン樹立までの道のりは、まだまだ遠い・・・(笑)。本書は、第二部「ナポレオン三世」と第三部「ガンベッタ」の二章立てで展開する。地方都市スダンに籠り、プロシアに包囲されたナポレオン三世の軍は、ついに白旗を揚げる。ナポレオンによるクーデターを強く批判したヴィクトル・ユゴーによると、クーデターの時にパリ市民を制圧するために送り込んだ兵士の数と、スダンの戦闘で死傷した兵の数が、1万6千400と同数だという。都市伝説のようで事実かどうかは判らないが、一種の皮肉として興味深い話である。ナポレオンは捕虜となり、カッセルにあるプロシア国王ウィルヘルムの別荘に軟禁される。馬車に乗せられて、連行されるナポレオン三世・・・フランス軍が死屍累々と横たわる戦場跡を横切る様子・・・かつての皇帝に、兵士が浴びせる怒号、宿に押し寄せる民衆たち・・・エミール・ゾラの「崩壊」を引用しつつ、大佛はナポレオン失脚の道行きを細かく描写してゆく。パリではここぞとばかりに共和派の議員たちが帝政を廃止し、臨時国防政府を樹立。祖国の危機に革命主義者たちも国防政府を支持する。長年、政府転覆を企て続けたアナーキスト、「影の軍隊」の頭領オーギュスト・ブランキも逃亡先からパリへ入城し、新聞「ラ・パトリ・アン・ダンジェ(祖国の危機)」を発行し、論説「パリの防衛」を掲載。パリ攻略のための長年の研究=パリの弱点をついた作戦を、パリ防衛のために公表した。それは専門家の軍人も驚嘆するほどの緻密で明晰な作戦だったという。パリ市民が、祖国防衛のために恩讐を超え心をひとつにしたかのように見えた。しかし・・・国防政府とは名ばかりで、政治家も軍人も最早プロシアと戦う意思はなかった。ただ民衆だけは別で、プロシアとの徹底抗戦を望んでいる。政治家たちはプロシアとの和平交渉を表立って行うと、市民革命が起こる一触即発の危機を感じ、一方では抗戦しているかのように見せ掛けの作戦を展開しながら、水面下での休戦工作を行ってゆく。メェッスに篭城するフランス精鋭部隊を率いるバゼーヌ元帥も、あれこれと言い訳をして動こうとしない。しかし、閣僚の中でただ一人、32歳の若き内相ガンベッタだけは熱い心の持ち主で、戦争を本気で考えていた。パリがプロシア軍に包囲される中、老獪な政治家たちは、目の上のたんこぶであるガンベッタに地方の軍隊を指揮する任務を与え、気球に乗せて「左遷」させてしまう。パリ近郊を次々と占拠・包囲し、ついにベルサイユ宮殿に本営を設置するプロシア軍。国防政府の行動に疑問を呈し、動き出す革命派のドレクリュウズやブランキたち。市民による市庁舎の占拠、パリ・コミューン最初の萌芽とその失敗。一方、地方に飛ばされたガンベッタはロワール軍を率いて善戦、プロシア軍を次々と撃退してしまう。古狸たちの思惑とは裏腹の、ガンベッタ八面六臂の活躍にビスマルクは激怒。休戦交渉に影がさす ― 。千々に思惑乱れるフランス国内・・・長い寒い冬が到来し、パリ市民たちを物価高騰と飢えが襲う・・・。主観に流されることなく、冷静沈着な大佛次郎の筆運びは本書でも健在。あらゆる資料を引用しながら、詳細に歴史の流れを記してゆく。本書では新聞記事などのほか、ゾラやフロベール、ゴンクールといった文豪たちの記した記録を引用していて、こうした小説家たちが歴史の流れをどう観ていたかを垣間見ることができ、興味深い発見がある。読みながら呆れるのは、どの時代でも政治家のいかに腹黒いことか、という事。市民に、そしてプロシアに八方美人の国防政府の節操ない言動、やる気のない軍人たち。その一方で、ひとり熱血漢のガンベッタの行動力と、アナーキストのくせに老骨ブランキの純粋な愛国心に心が熱くなる。特に筆者はブランキじいさんがお気に入りだ。ドレクリュウズのような中心的役割を果たした人物はともかく、ブランキのようなほとんど無名の人物は、コミューンの歴史を軽くなぞったような専門書ではまず登場しないであろう。全六巻という大スケールならではの醍醐味がこうした人間群像なわけで、ブランキが今後コミューン樹立にどのような役割を担ってゆくのか、それとも志半ばで老いに負けて斃れるのか、しっかりと見届けたいと思う。第一巻の前半では、ユゴーの視点で物語が語られ、読者として感情移入しやすい文体だったが、第二巻はより客観的な文体になり、全体を通して中心となる人物がおらず、群像劇を極めて冷静に観察しているかのような文章で、ノンフィクションとしては優れた文体かもしれないのだが、個人的には読むのにやや骨が折れたというところが正直な感想だった。それも、読むのに時間がかかってしまった理由のひとつ・・・いや、ただの言い訳です(笑)。とにかく、パリ・コミューンへとなだれ込めば、いやでも市民の目線になってくるはずなので、そこまではぐっと頑張って読むしかない。しかし、パリ・コミューン樹立は第四巻あたりになりそうな気配だ・・・。第三巻のレビューも、まだ少し先になりそうです。でもがんばるよ。
によって 大仏 次郎
5つ星のうち (1 人の読者)
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